私達は今、ハノイの旧市街地区にいる。ホアンキエム湖という小さな湖の北側だ。
この界隈は、旅行者が集まる安宿地帯で、トラベルエージェンシーやインターネットカフェ、 洗濯屋、みやげ物屋、レストラン、バー、カフェなどなんでも揃っていて、とても便利だ。
ただ、細い道が入り組んでいるうえ、似たような店ばかりなのですぐ迷う。
有名なトラベルエージェンシー「シンカフェ」のばったもんも多く、そこいら辺中シンカフェだらけで、もうわけがわからない…。
欧米人旅行者の姿も目立つようになった。
この辺のバーやレストランは白人しかいない。なんか不思議な感じ。
商売してるベトナム人も、欧米人の習慣に合わせているのか、目が合うとスマイルを忘れない。
今日は、宿の冷蔵庫を修理していたおっちゃんにまで笑顔で迎えられ、ものすごい違和感を感じた…。
両替に出かける。
外資系の銀行と、国営ベトコムバンクのレートをチェック。
円のチェックを換えてくれるのはベトコムバンクのみ、レートも一番良いようだ。
2万円を両替。
昼ごはんは、屋台でベトナム料理のブン・チャー。
牛肉とミートボールを炭火で焼いたものが甘辛いスープに入っており、それにそうめんのような麺をつけて食べる。
付け合わせには、みずみずしい生ハーブが山盛りで付いてくる。
これが、めちゃくちゃおいしい。
ベトナム料理は、香草が上手に使われていて、香草好きな私達にはたまらない。
一瞬、生野菜って衛生的に大丈夫なのか?と頭をよぎったが、余裕で食欲が勝つw
まだ食あたりにはなっていない。OKな~。
宿に帰ってきてTVをつけると、映画「地獄の黙示録」がちょうど始まるところだった。
ベトナム戦争の映画だ。
ナパーム弾で焼き尽くされるジャングルのシーンから映画は始まる。
20年続いた戦争が終わったのは1975年。ほんの30年前にここで起きていたことだ。